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このイベントについて
開催概要
近年その存在がより重要視される開発レイヤーといえば、フロントエンドを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
変化が早すぎると言われたフロントエンドも今は昔、各フロントエンドフレームワークのユーザーグループやエンジニアリングに力を入れる企業が中心となって、其々の最新技術アップデートや事例の共有がなされてきました。
先導してくれたコミュニティや企業のおかげで、特定の技術やフレームワークを学ぶことは容易となり、だからこそより重要な領域として、フロントエンドはWeb開発において大きな地位を築いています。
ですが、そんな今だからこそ、俯瞰的に、そして統合的に学ぶ場は減少しているのではないでしょうか?
フロントエンド開発は、バックエンドやデザイン、インフラなど、非常にコラボレーションの機会が多く、特定の技術によらない Web そのものへの知識が求められる領域です。
今回 Forkwell は potato4d氏と協力し、いずれのフロントエンド技術でサービス開発する際も必要となる大切な指標や、Web技術全体について学び直すことができる機会として、Front-End Study を設けました。
本イベントでは、それぞれのテーマについて知見を持つ方を複数名お呼びし、参加される皆さまと一緒に、フロントエンドについて考えていきたいと思います。
また、フロントエンド、バックエンドといった技術の垣根なく、現代のWeb開発において求められる技術を学べる総合的な勉強会にできれば幸いです。
こんなエンジニアにおすすめ
- フロントエンド技術を網羅的に学びたい方
- フロントエンド技術について自分がどれだけ理解しているのか確認したい方
- 各フレームワーク、プラクティスを技術選定する上で大事な考え方を学びたい方
- 最新のフロントエンド技術トレンドをキャッチアップしたい方
Front-End Study #2 「Performance Tuning in depth」
基調講演「『フロントエンド領域』を再定義する」
古川 陽介 氏(@yosuke_furukawa)
株式会社リクルート シニアソフトウェアエンジニア Node.js 日本ユーザーグループ代表
▍発表内容について
パフォーマンスチューニングを闇雲にやってませんか。なんの為にやるのか、パフォーマンスを一時的な施策にしてないか、どうやって文化にしていくかを話します
セッション1「Web フロントエンドのパフォーマンスと、WebAssembly。期待できることと、できないこと。」
chikoski 氏(@chikoski)
▍発表内容について
WebAssembly はプログラムを記述するためのバイナリフォーマットの一種で、Web ブラウザの上でも動作します。
このように多くの WebAssembly 紹介記事では説明されています。 JavaScript 以外に、もう一つブラウザの上で動くプログラミング言語があるという理解しておけば、概ね間違いではないと思います。
二つのものがある時、その間にはどういう違いがあるのか知りたくなるというのが人情です。 WebAssembly と JavaScript の違いについて語る時、「パフォーマンス」という言葉がよく出るようです。
Web サイトや、Web アプリのパフォーマンス改善に WebAssembly は役立つのでしょうか。役立つとしたら、どう使っていけばいんんでしょうか。 JavaScript ではなく WebAssembly でサイトを作り直した方がいいんでしょうか。
いろんな疑問と、期待を耳にしてきました。それに対して、いつもこのように答えてきました:
「パフォーマンス改善の役には立ちますが、あなたのサイトの抱えている問題に対して有効かどうかはわかりません。 WebAssembly について悩むより、まず解決しやすく効果の高い問題があるのではありませんか?」
このセッションでは、WebAssembly について概観したのち、パフォーマンス改善に WebAssembly が貢献できる部分、そして貢献できない部分について述べます。 個別の問題を深く扱うことはできませんが、WebAssembly の特徴について、いくつかの利用例とともにお話しできれば幸いです。
セッション2「高速なメディアを実現させるための戦略と戦術(仮)」
Ryoma Abe 氏(@arayaryoma)
日本経済新聞社 日経電子版フロントエンドチーム
▍発表内容について
日経電子版の記事ページでは、記事単位にSSRした結果をCDN(Fastly)にキャッシュし、UAからのリクエストに対し高速にレスポンスをすることがパフォーマンスチューニングの基礎となっています。
応答を速くするだけでなく、ユーザーにとって価値のある情報をいち早く見せ、快適に記事を読んでもらうことも重要です。
そのために何をケアしどう実現しているか、ブラウザやプロトコルの持つ機能を活用し、より快適なブラウジングを実現させるための施策についてお話しさせていただきます。